きものとは、日本文化そのものをまとうこと、
そして身にまとうことができる唯一の芸術品である
本書のみどころ1
織では不可能とされた柄がつながる訪問着を日本で唯一制作。
美しい写真で堪能できます。
本書のみどころ2
熟練の職人による高度な技術、そしてその技がどのようにして美しい着物を生み出すのかを詳しく解説。
本書のみどころ3
織では不可能とされた、柄がつながる訪問着を見事に表現。
美しい写真で堪能できます。
着物ブランド「永治屋清左衛門」の代表作品群、こだわり、コレクションをご紹介します。
創業200年を超える京都の老舗「永井織物」から生まれた「永治屋清左衛門」。
弱冠24歳にして七代永治屋清左衛門を襲名し、織の可能性を追求し続けてきた永井幸三郎氏が生み出すきものは、あらゆる女性を美しく彩り、圧倒的なオーラを放ちます。きものとは、日本文化そのものをまとうこと、そして身にまとうことができる唯一の芸術品である――。
著者の美に対する情熱から生まれる名作きものを一冊にまとめた、豪華決定版です。
京都国立博物館、東京国立博物館の先生方にご寄稿いただきました。
日本の<きもの>について、それは<芸術を身につけているのだ>と考えています。
伝統ある唐織と二重織物の素晴らしい特色を損じることなく現代に生かそうとするのが、永井織物の永治屋清左衛門清左衛門さんのこころみです。(本文一部抜粋)
京都国立博物館名誉館員
切畑 健
日本の四季の変化やその日の気分によって、きものの模様と帯との組み合わせを変えて楽しむおしゃれは、古来より変わらないきものの魅力なのでしょう。(本文一部抜粋)
東京国立博物館学芸研究部 工芸室長
小山 弓弦葉
清左衛門が最も得意とする文芸文様を題材とした作品を紹介します。
寛文小袖に取材した重厚な振袖。
四季の花々が唐織で立体的に織り出され、
滝の流れを構成している。
京都・嵯峨野の笹の清けし様を墨象として描いた七代目永治屋清左衛門の下絵を元に、絵の師匠が仕上げた師弟合作のデザイン。
清左衛門の世界観を代表する意匠のひとつ。
京都生まれ。永井織物代表取締役。
1974年、24歳で七代永治屋清左衛門を襲名。1980年代後半に当時京都国立博物館学芸員であった桐畑健氏と出会い、美術品としての絵羽の表現に開眼。1995年、唐織の継承と維持を目的として小袖五領の復元制作を始める。2000年、永治屋清左衛門ブランドを立ち上げ。糸の開発や染色技法への取り組み、機の設計など、織の探求に邁進し、独自の作風で圧倒的な人気を博している。
©eijiyaseizaemon